阪神?巨人?松井秀パパ「彼が決めること」

[ 2009年7月2日 06:00 ]

<ヤンキース・マリナーズ>松井秀喜(右)の元を訪れ北京五輪の金メダルを披露するルネサス高崎・上野由岐子

 【ヤンキース8―5マリナーズ】ヤンキース・松井が10試合ぶりにスタメン復帰し、意地の一撃を放った。同点で迎えた8回。先頭として右中間を破る二塁打。ここで代走を送られたが、後続の3連打で一挙3点を勝ち越した。

 「それまでいいところで打てなかったけど、(8回の打席は)しっかり振り切れた。代打と比べて?やっぱり違う。打席を重ねていくうちに、多少、慣れみたいなものは出てくるから」。2回無死一、二塁、さらに5回2死満塁でも凡退していただけに、最後の最後に留飲を下げた形だ。ジラルディ監督も「大きな仕事だった」と評した。
 ただ、この1本で喜んでばかりもいられない。ヤ軍はこの日、パイレーツからエリク・ヒンスキー外野手の獲得を発表。同選手は02年にブルージェイズで新人王に輝き、昨季はレイズで20本塁打を放つなどメジャー通算106発。昨オフにはソフトバンクが獲得調査に乗り出した大砲でもある。同選手は一、三塁も守れることから出場機会が増えることが予想される。松井にとっては強力なライバル出現。同時に、ヒンスキーの加入で再び去就問題がクローズアップされそうだ。すでに阪神、巨人が日本復帰へラブコールを送る中、この日にスタンド観戦した父・昌雄さん(67)は「いろいろ噂が出るのは野球選手としてうれしいこと。ただ最後は彼が決めることだし、私は心配していない」と話した。
 「代打より打席に(多く)立てるのがいいのは当然。選手は誰でもプレーしたいものだから」。スタメンを死守するためにも、松井は打ち続けるしかない。

 ≪ソフト上野がゴジラにエール≫北京五輪のソフトボールで金メダルを獲得した日本代表のエース、上野由岐子(26=ルネサス高崎)がヤンキースタジアムを訪れ、試合前に日本勢を激励した。初対面のイチローとは五輪やWBCの話になり「会っただけでもリーダーシップというか1番打者的な雰囲気があったし、野球に懸けている集中力を感じた」と感激。城島とはバッテリー談議に及んだ。また05年6月以来の再会となった松井には金メダルを手渡し、「ワールドチャンピオンになってほしい」とエールを送った。

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2009年7月2日のニュース