福留「久しぶりに怒ってプレー」したらガツンといった

[ 2009年7月2日 10:55 ]

パイレーツ戦の6回、右中間に本塁打を放つカブス・福留

 【カブス4-1パイレーツ】カブスの福留孝介外野手は1日、ピッツバーグでのパイレーツ戦に「6番・中堅」で出場、6回の第3打席に本塁打を放った。福留は4打数2安打で6月20日のインディアンス戦以来、10試合ぶりのマルチ安打となった。内容は二ゴロ、右二塁打、右中間本塁打、右飛で打率2割6分。

 甘い球を見逃さない積極打法がよみがえった。5月26日以来の今季6号本塁打は、外野手が懸命に背走するほどの鋭い打球だった。
 四回の第2打席で、出場3試合ぶりの安打となる右越え二塁打を放った。前の打席で強い打球が二塁手の正面を突き、「久しぶりに怒ってプレーしてみようかな」と気持ちを熱くしていた。六回の第3打席では逆に「あそこは冷静だった」。カウント2―1と追い込まれながらも粘り、最後は高めの甘い速球を右中間スタンドにたたき込んだ。「たまたま久しぶりに上に打球が上がったから」と謙遜したが、会心の一撃だった。
 今季17度目の複数安打でわずかに打率を上げたが、個人記録よりチームの勝利を優先する姿勢は変わらない。八回無死一、二塁からは強引に引っ張って、右飛で走者を進めた。「僕の仕事の一つは終了」。積極打法とチームプレーで勝利に貢献した。

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2009年7月2日のニュース