困った上原の扱い 指揮官は「検討しないといけない」

[ 2009年7月2日 09:16 ]

6月23日のマーリンズ戦で、5回にクレイニッツ投手コーチ(39)らと話すオリオールズ・上原(左)

 2度目の故障者リスト(DL)入りは、深刻なものだった。上原の復帰は早くて8月の終わり。手術は受けないが、後半戦の半分以上をふいにするけがになった。

 上原は今回の故障をシーズン序盤に痛めた左太もも裏側のけがが原因になったと受け止めている。「下(足腰)がすべてでしょう」。脚をかばって肩や腕の強さに頼り、ひじに負担のかかる投げ方になってしまった。そう考えている。
 太もも裏側の肉離れは「一生付き合う友達みたいなもの」と、完治を半ばあきらめている。しばらく前に「一度時間をとってじっくり治せればいいんだけど」と漏らした。脚の故障が及ぼす影響を予感していたからかもしれない。
 しかも、球団は実力通りの投球ができない上原の扱いに頭を悩ませている。トレンブリー監督は、45~50球で球威が落ち始めると指摘。先発で使い続けるかどうかは「検討しないといけない」と話し、リリーフ転向の可能性を口にした。
 「先発できる球団」を理由にオリオールズを選んだ右腕にとっては、復帰後の道も決して平たんではない。(共同)

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2009年7月2日のニュース