鉄腕の“恋女房”和田博実氏が死去

１９５８年１０月、日本シリーズに西鉄の捕手として出場した和田博実氏。投手河村、打者は巨人・長嶋

　プロ野球西鉄ライオンズ（現西武ライオンズ）の黄金期のエースだった故稲尾和久投手とバッテリーを組んでいた和田博実（わだ・ひろみ）氏が２２日午前２時１分、膵臓がんのため福岡市内の病院で死去した。７２歳。大分県出身。近親者で密葬を行う。喪主は妻貴美子（きみこ）さん。

　１９５５年に大分・臼杵高から西鉄入りし、主に捕手として西鉄一筋で１８年間プレー。稲尾投手の女房役として、５６年からの３年連続日本一に貢献するなど活躍した。６８年にはサイクル安打を記録した。現役時代の通算成績は１５６５試合に出場し、１１０４安打、１００本塁打、４８６打点。

　引退後は西武、阪神の２軍監督などを務め、ソフトバンクの秋山幸二監督らを育てた。２０００年には社会人チームのサンワード貿易のコーチとして、アマチュア球界に復帰した。