松坂再びDL入り…前半戦メジャー復帰は絶望的

[ 2009年6月22日 06:21 ]

松坂大輔

 レッドソックスの松坂大輔投手(28)が21日(日本時間22日)、右肩の不調で今季2度目の故障者リスト(DL)入り、前半戦のメジャー復帰は絶望的となった。

 フランコナ監督が同日に明らかにしたもので、「本人もチームのことを考えて快諾してくれた。WBC出場のためにスプリングトレーニングに参加していなかったので、1年間戦う基盤ができていなかった」と説明。松坂自身も「(右肩の)疲労の自覚はあった。それが検査で明らかになった。(DL入りは)球団の判断でもあるが、自分もこのままではチームの足手まといになると思った。当然、悔しい気持ちはあるが、自分を取り戻すことに集中したい」と話した。
 指揮官は当初、ここまで1勝5敗、防御率8・23と不振が続く松坂の今後の処遇をオフの22日に検討するとしていたが、19日の試合後にエプスタインGM、ファレル投手コーチと“前倒し”で会談。20日の試合前に、松坂に対し、「来週(27日まで)は登板させない」と先発を最低1試合は飛ばすことを通達した。その上で、身体的な問題がないか確認するため、MRI(磁気共鳴画像装置)などで緊急検査を実施。明らかな異常は見当たらなかったが、同監督は「弱っている部分はあるので治さなければならない」と右肩の疲労が完全に回復していないことを強調し、再度のDL入りが決定された。このため松坂は、20日の試合前はグラウンドにこそ出たものの、先発投手による打撃練習には参加せず、キャッチボールも行わなかった。
 レ軍では25日にベテラン右腕のスモルツがDLから復帰して先発する。このため先発陣は松坂が離脱しても、5人と頭数はそろっている。松坂は今季4月15日にWBCの激闘から生じた右肩の疲労でDL入り。5月22日のメジャー復帰まで1カ月以上を要した。前回の経緯からも復帰登板が球宴(7月14日)以降にずれ込むことは確実。その中、「この状況を乗り越えるのは簡単ではないが、自分がさらにいい選手になるためのステップととらえたい」と前向きに話した。

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2009年6月22日のニュース