メジャーのイチ位!安打数伸ばす!伸ばす!

[ 2009年6月22日 06:00 ]

 【マリナーズ7―3ダイヤモンドバックス】マリナーズのイチロー外野手(35)が20日(日本時間21日)、ダイヤモンドバックス戦で5打数3安打。安打数を93に伸ばし、今季初めて両リーグ単独トップに立った。打率、複数安打試合と合わせた打撃3部門でメジャー1位。チームも連勝で、勝率5割に復帰した。

 どこまでも相手を揺さぶる。それがイチローだ。4点リードの8回無死二塁。定位置より前に動いた三塁手ロバーツを確認した上でイチローは、153キロの外角直球を完全に“殺し”た。打球は三塁線ギリギリ、投手と三塁手のちょうど中間地点に転がり、一塁は悠々とセーフ。三進した走者は後続の内野ゴロでダメ押しのホームを踏んだ。
 「(犠打の)可能性もあるけど、優先順位が違う。(狙いは塁に)出ることというか、ヒットやね。サードの位置は前でも、あそこにやればね」
 相手の警戒をあえてかいくぐることで、ダメージを与える攻撃。13日のロッキーズ戦では三塁強襲の内野安打で強い打球を意識させ、次の打席で三塁線にバント安打。三塁手は動くことができなかった。今回は別の方法で安打を生んだ。
 3回は強烈な中前打が中堅手の失策を誘い、一塁走者が生還。7回にも投手のグラブをはじく二塁内野安打で出塁し、決勝のホームを踏んだ。野手のリズムをも狂わせる打撃で、いずれも得点に絡む12試合ぶりの猛打賞。今季93安打として、今季初めて両リーグ単独トップに立ち、メジャー通算1900安打にもあと2本と迫った。
 チームも連勝で勝率5割に復帰した。「(シーズンが)終わってここがポイントだったと分かることは多いけど、今それを感じながら試合をすることが大事。勝ちを重ねていかないといけない」。手に残る打球の感触とともに、チームの上昇への確かな手応えも感じ取っていた。

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2009年6月22日のニュース