朝倉 誕生の次男に贈る通算50勝!

[ 2009年4月21日 22:23 ]

8回を1失点で2勝目を挙げ、中日の球団最多登板新記録の岩瀬(右)と握手する朝倉

 【中日2-1阪神】中日のマウンドに立つ朝倉には、駆け出しの投手には出せない風格があった。「エリートで進んできたわけではないし、いろいろ苦い経験もある」。昨季は右手血行障害で3勝に終わった27歳が、味のある投球でプロ通算50勝目を挙げ、4連敗中のチームを救った。

 8回2安打1失点の堂々たる内容。真骨頂は4、6回の鳥谷との対戦だった。4回は先頭の平野を歩かせ、無死一塁。カウント1―1から内角シュートで詰まらせ、二ゴロ併殺に打ち取った。

 2死一、二塁で迎えた6回は一転して外角攻め。2球で追い込み、3球目の外角シュートを引っかけさせて二ゴロで切り抜けた。「思ったところに投げられた。内野ゴロを打たせるのが持ち味なので良かった」。ピンチでも動じない姿は、これまで積み重ねてきた経験のたまものだろう。

 16日に第二子の次男が誕生したばかりという発奮材料もあった。「野球と子どもは別」と照れながらも「名前は陸にすると思う。ウイニングボールを持って帰ります」。ニッコリ笑みを浮かべ、白球を手にそそくさと家路についた。

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2009年4月21日のニュース