岸 無傷の3連勝!昨季からは9連勝です

[ 2009年4月21日 22:15 ]

9回途中1失点で3勝目を挙げた西武先発の岸

 【西武7-1オリックス】試合後、通路のいすに腰掛けてのヒーローインタビューで、西武の岸は「完投したかったなあ」と苦笑いを浮かべた。右足の先には痛々しいアイシング。9回に打球を受け、1死で降板となったが、十分にチームのピンチを救う力投を見せた。

 オープン戦では、走者を背負うとせわしない投球で、失点を重ねる悪癖が出た。この日は集中力が違う。4回、ラロッカのソロで1点を失った後、失策などで1死二、三塁。ここで後藤、下山を低めのチェンジアップで三振に仕留めると、以降も緩急を巧みに使い、得点を許さなかった。

 「投球に余裕を感じる。あの打線に緩い球は怖いけど、うまく使えていた」と渡辺監督。抑えのグラマンの故障に始まり、連日の中継ぎの崩壊などでチームは3連敗中。「重圧はあったと思うが、素晴らしかった」と、悪い流れを断った右腕に賛辞を惜しまなかった。

 岸はこれで無傷の3連勝。昨季から通算すると9連勝で、オリックス戦は6連勝と抜群の安定感だ。「順調にきている。相性も大事にしていきたい」と岸。チームの完投一番乗りこそ逃したが、価値ある119球の熱投だった。

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2009年4月21日のニュース