巨人 両リーグで10勝一番乗り

[ 2009年4月21日 21:37 ]

 【巨人4―0ヤクルト】まったく付け入るすきを与えなかった。巨人のグライシンガーが3安打完封。ヤクルト時代の2007年9月4日以来の完投を最高の形で飾り、ヤクルト戦は昨季から負けなしの7連勝とした。

 制球が抜群だった。2球目までにストライクがとれなかったのも、3ボールとしたのもわずか2度ずつ。「調子もよく、ストライクを先行できた」との言葉通り、すべての球種を自在に操り、阿部の構えたミットが動くことはほとんどなかった。同じヤクルトと対戦した15日は、7回2失点ながら10安打を許したが「前回以上に低めに投げることだけに集中した」と持ち味を前面に出した。

 巨人では今季初めての完投だった。球数は8回で100球を超え、次回は中4日での登板が予想される。それでも、右腕は続投を志願した。「リリーフ陣を休養日にできたのが何よりうれしい」と負担のかかっていた中継ぎ陣に報いた。

 チームは首位攻防の初戦を制し、両リーグを通じて10勝一番乗り。原監督は「リズムも良かったし、終始グライシンガーのペース。きょうはすべて良かった」と賛辞を惜しまなかった。

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2009年4月21日のニュース