横浜 “ホエールズ”出身台湾代表左腕テスト

[ 2008年11月7日 06:00 ]

 横浜が沖縄・宜野湾の秋季キャンプで、07年北京五輪アジア予選台湾代表左腕、シン・ギョッケツ投手(27=中信)の入団テストを行う。8日から2日間の日程でテストを受けるシン・ギョッケツは、最速144キロの直球に加えてスライダー、フォーク、チェンジアップ、スクリューと変化球も多彩な左腕。台湾のプロ4年間通算150試合に救援登板。昨年11月の第37回ワールドカップ(W杯)、12月の北京五輪アジア予選で台湾代表として活躍するなど国際経験も豊富だ。

 今季の横浜は48勝のうち左腕の白星はわずか14勝。45歳の工藤は度重なる左肩痛で24年ぶりの未勝利に終わり、期待の那須野が5勝、吉見も3勝。左腕の補強は急務で大矢監督も「生え抜きの投手がどれだけ出てくるか。補強も大事になってくる」と補強の重要性を語っていた。
 シン・ギョッケツは大分・別府大で野球留学の経験もあり「日本のプロ野球で力を試したい」と関係者には横浜入りを熱望しているという。くしくもシン・ギョッケツが所属する中信のチーム名はベイスターズの前身と同じ“ホエールズ”。チーム史上初の台湾人選手誕生なるか、テストの結果が注目される。

 ◆シン・ギョッケツ 1981年(昭和56)3月3日、台湾・台中出身生まれの27歳。別府大から台湾の社会人・合作金庫に入社。03年に誠泰からドラフト指名を受けたが入団を拒否。翌04年、中信にドラフト3位で入団。プロ通算28勝23敗14セーブ、防御率3・59。レッドソックスの松坂、元西武の張誌家(チャン・ズージャ)と同世代。1メートル80、85キロ。左投げ左打ち。

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2008年11月7日のニュース