王監督が退任を発表 今後は未定

[ 2008年9月23日 15:29 ]

退任の記者会見で笑顔を見せる王貞治監督

 プロ野球ソフトバンクの王貞治監督(68)が23日、今季限りで退任することを発表した。今後については明言せず「プロ野球で50年、本当にいい人生を歩ませてもらった。ほっとしている」などと語った。

 王監督は2006年、野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督として日本を初代王者に導いた後、同年7月に胃の全摘出手術を受けた。翌07年から再び指揮を執ったが、監督になって19年目となった今季も、体調は万全でなかったという。巨人の長嶋茂雄元監督に続き、日本球界のスーパースターがユニホームを脱ぐことになった。
 王監督は1984年から5年間、巨人の監督を務め、87年にはリーグ優勝。95年からダイエー(現ソフトバンク)を率い、2度の日本一を含む3度のリーグ制覇を果たした。
 現役時代、巨人でプロ野球記録の通算868本塁打を放ち、球史に残る本塁打王として9連覇に貢献した王監督は、ダイエーからソフトバンクに至る監督業で、チームを優勝争いの常連に育て上げた。監督通算で歴代8位の1312勝を挙げている。

 ▼ソフトバンク・王貞治監督の話 プロ野球で50年、本当にいい人生を歩ませてもらった。皆さんに(記者会見という場で)正式に退任を表明できてほっとしている。オーナーには、チームの成績を抜きにして、体調が理由ならやむを得ないということで、理解していただいた。
 ▼孫正義ソフトバンク・オーナーの話 王監督には、体調の許す限り監督を続けていただきたいとの思いは今も揺るぎないが、監督の辞意は固く、ご意思を尊重させていただくことにした。

続きを表示

2008年9月23日のニュース