巨人“伝説”超え?ラミ、ガッツのアベックなら無敗

[ 2008年9月8日 17:23 ]

 一時は絶望的だった巨人のリーグ2連覇が、現実になるかもしれない。7月9日の時点で最大13まで広がった首位阪神とのゲーム差は、8日現在で4。9日からの9連戦、そして19日からの阪神3連戦の結果次第では、大逆転が見えてくる。

 連勝は4が最多だが、大型連敗は開幕戦からの5連敗と4連敗が1度だけというしぶとさで追い上げてきた。原動力は打線の力だ。シーズン序盤は低調だったが、7月以降はチームの月間打率が2割7分台へ上昇し、本塁打、得点、打点もリーグ1位。先発の駒不足や守備率と失策数がリーグワーストの弱点を補う。
 中心は小笠原、ラミレスの3、4番。2人そろって本塁打を放つと11戦全勝で文句なしの働きだ。一方、ほかに固定されているのは8番の坂本ぐらいで、それ以外の選手は流動的。内野では二岡、古城、木村拓。外野では亀井、鈴木尚、谷。さらに代打の切り札の大道ら豊富な駒を活用して白星を重ねてきた。小笠原は「みんなで戦っている感じがする。日替わりヒーローが出てくるのは、チームにとっていいこと」と手応えを口にする。
 当初は目標を5ゲーム差に設定した原監督は、初めて阪神との差が5ゲーム以下になった4日の広島戦(松山)後に「ゲーム差が2になったらコメントする」と、さらにムチを入れた。残り25試合。阪神との直接対決は5試合ある。11・5ゲーム差を逆転し「メークドラマ」と言われた1996年の“伝説”を超えられるだろうか。

続きを表示

2008年9月8日のニュース