“エースの証”!金子初の2ケタ勝利

[ 2008年9月8日 06:00 ]

<オ・西>10勝目を挙げた金子(左)は加藤大からウィニングボールを受け取る

 【オリックス6-2西武】オリックスの金子が窮地でエースの気迫を見せた。8回に1点を失い、なお1死一、二塁で、今季3発を喫している中村が登場。マウンドに駆け寄った清川投手コーチから「任せたぞ」と耳打ちされると、148キロ直球でおかわり君を空振り三振に斬った。7回2/3、2失点で菊地原にバトンタッチ。自身初の2ケタとなる10勝目に「連勝の後の連敗だけはしたくなかった。まずチームが勝つことを考えていた」と大きく息をついた。

 今季は本拠地・京セラドームで10勝中6勝。「CSもここでやりたい気持ちはある」。まず2位以上が目標。その上で「西武に対する苦手意識をなくしたかった」。最終目標の日本一へ、首位との決戦に思いをはせた。

 04年自由獲得枠で入団。06年2月11日、宮古島キャンプに参加したイチロー(マリナーズ)を変化球で一ゴロに打ち取ったが、清原から「真っすぐで勝負せなあかん」と一喝された。大先輩のゲキが、強気の投球スタイルを確立した。その勢いで8月9日の西武戦で初勝利を挙げると、07年8月18日の西武戦から先発に転向し、無傷の6連勝を挙げた。今季は3・20開幕投手に指名されると、涌井との投手戦も制した。

 チームは01年の小倉、加藤伸以来7年ぶりに2ケタ投手を2人出すなど、看板の猛打だけでなく、投手陣にも11勝の小松、9勝の山本ら役者がそろってきた。一戦必勝で初のCS進出へ突き進む。

 ≪後藤1試合3二塁打!≫後藤がリーグ記録の4にあと1本に迫る1試合3二塁打をマークした。1点リードの4回1死三塁では、貴重な追加点を叩き出し、金子とともに上がったお立ち台では「強いライナーを打とうという気持ちで打席に入りました。二塁打3本?出来すぎですね」と笑った。指揮官も「カブレラも後藤もいいところで打ってくれましたね」と活躍を称えた。

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2008年9月8日のニュース