長野サヨナラ生還!次は田沢討ちだ!

[ 2008年9月8日 06:00 ]

<Honda・JFE西日本>9回、長野が生還し、ガッツポーズ

 都市対抗野球大会第10日は7日、東京ドームで準々決勝3試合が行われた。第1試合はホンダの長野(ちょうの)久義外野手(23)が同点の9回1死から一塁走者として敵失の間に長駆ホームインし、JFE西日本にサヨナラ勝ち。4年ぶり3度目の準決勝進出に貢献した。また王子製紙は4年ぶり、富士重工は39年ぶりにそれぞれ準決勝に進出した。8日は準決勝2試合を行う。

 【都市対抗 ホンダ3―2JFE西日本】三塁コーチの安藤監督が手を回すと、一塁走者の長野は50メートル5秒8の俊足を飛ばし一気にサヨナラのホームを踏んだ。同点の9回、中前打で出塁。1死から多幡の犠打をJFE西日本の3番手・山本が一塁へ悪送球し、ボールがファウルグラウンドを転々とする間に、激走でチームを4強に導いた。「こんな勝ち方になると思っていませんでした。チャンスメークもする4番です」

 日大時代の06年ドラフトでは巨人入団を希望し、日本ハム4巡目指名を拒否。社会人に進み2年間遠回りしても初志貫徹する道を選んだ。だがレベルアップを図ったはずの昨季都市対抗は3打数無安打に終わり、チームも初戦敗退した。今年はボールを懐まで呼び込むためインパクト時に左足スタンスを1足半狭めて臨む新打法をマスター。初戦で東京ドーム初安打を放つと、この日も2四球1安打3得点と活躍し、全イニング視察する巨人スカウト陣へあらためてアピールした。

 8日の準決勝は156キロ右腕・田沢擁する新日本石油ENEOSと対戦。昨秋11月のW杯(台湾)では同僚も、初対戦となるだけに「勝負が楽しみ」と不敵な笑みを浮かべた。

 今年は会社創立60周年。打って走れる4番が、メモリアルイヤーに12年ぶりの優勝をもたらす。

 <JFE西日本 サヨナラ負けも手応え>2点を追う7回1死一塁から代打の永井が右翼席に同点2ラン。4度目の出場で初勝利を挙げた勢いを見せたが、9回に失策が絡んでサヨナラ負けし、4強進出はならなかった。それでも今大会初登板初先発のルーキー左腕・藤井が7回2安打2失点と好投。2年目の古毛堂監督も「発展途上でこれからのチーム。経験と悔しさを一緒に持ち帰り来年戻ってきたい」と前を向いた。

続きを表示

2008年9月8日のニュース