岩村追撃三塁打!レイズ乗った逆転!

[ 2008年8月24日 06:00 ]

ホワイトソックスに快勝し、ハイタッチするアイバー(左)とズブリスト

 【レイズ9―4ホワイトソックス】レイズの岩村明憲内野手(29)が22日(日本時間23日)のホワイトソックス戦で、2点を追う5回に左中間へ反撃の口火を切る適時三塁打を放ち、チームの逆転勝ちを呼び込んだ。順調に勝ち進みア・リーグ東地区を制すれば、プレーオフ地区シリーズで戦う可能性が高い相手に“前哨戦”で勝利。勝率も・614とし、両リーグ単独トップを取り戻した。

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 プレーオフへ布石を打った。緊迫感の漂う一戦を制した岩村が充実の表情を浮かべる。「気を抜けない相手に互角以上に戦えたのは自信になる」。鮮やかな逆転勝ちで、前日まで5連勝だったホ軍の勢いを止めた。
 2点を先行された直後の5回、2死一塁で迎えた第3打席。岩村は左腕ダンクスの甘く入った初球の直球を見逃さなかった。「自分の感覚では左へも引っ張る感じ」と表現する力強い打球が、左中間を深々と破る。反撃の走者を還し、自身も滑り込むことなく余裕を持って三塁に到達した。
 流れを引き寄せた打線は6回にペーニャが同点弾。7回にバートレットの適時二塁打で勝ち越すと、8、9回にも3点ずつを奪い、一気に試合を決めた。
 負けられない相手だった。このまま東地区を制すれば、中地区で優勝を争うホ軍かツインズとプレーオフ地区シリーズで対戦する可能性が高い。この勝利で地区首位から陥落したホ軍とは2試合を残して今季5勝3敗と、勝率5割以上が確定。ツ軍とは残り4試合で1勝1敗と5分だが、西地区を独走するエンゼルスにも今季6勝3敗と大きく勝ち越している。レギュラーシーズンで苦手意識を植え付ければ、プレーオフで大きなアドバンテージとなるのは間違いない。初のプレーオフどころかワールドシリーズ出場も夢ではなくなる。
 8月に入りクロフォードやロンゴリア、守護神パーシバルら主力の相次ぐ故障離脱。それでも勢いに陰りはない。「どうしたらチームが負けないかを、常に逆算してプレーする」と胸を張る岩村。残り2試合も連勝して、強さを見せつけるつもりだ。

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2008年8月24日のニュース