西武がメンタルケア GG佐藤DH佐藤に?

[ 2008年8月24日 06:00 ]

G・G・佐藤を気遣う渡辺監督

GGがまたまたポロリ「力不足でした」

 首位を独走する西武に難題が浮上した。西武の渡辺監督は北京五輪準決勝、3位決定戦で計3失策を犯したG・G・佐藤について不安を隠せなかった。「心が相当やられていると思う。心配だなぁ。(26日楽天戦から)合流はさせるけど、すぐに試合に出すかは分からない。まずは本人の様子を見てから」
 繊細な男だということはナインの誰もが知っている。本塁打を放った試合でも「狙い球が何だったのかを相手に知られたら、次回の対戦に響く」と球種すら明かさない極度の心配性。しかし守備には自信を持っていた。「守れないとレギュラーじゃない」と豪語するように、外野での失策は通算266試合でわずか2。それが大舞台の2試合で、その数を超える失策を演じただけに、ショックは計り知れない。
 球団も傷心の大砲にできる限りのサポートをする。鉾山メンタルトレーナーと相談し、自らの好守ばかりを20分程度に編集した映像を見続けることによって失った自信を取り戻す“心の治療”を行う方針。また、当面はDHでの出場も検討するなど慎重にケアを続けていく構えだ。
 優勝マジックは26まで減った。クライマックスシリーズ、日本シリーズと緊迫した試合も増えていく。渡辺監督は「今後も必要な戦力に変わりはないから」と語気を強めた。日本一へ、G・G・佐藤の存在は欠かせないからこそ“北京ショック”一掃に全力投球する。

 ◆北京五輪のG・G・佐藤 予選リーグではオランダ戦の8回に左中間へダメ押しソロ。中国戦では2回に先制の右越え二塁打を放った。だが準決勝の韓国戦では3打数無安打。守りでも4回に左翼線の打球を後逸すると、8回にも2点勝ち越された後の2死一塁から左中間の飛球を落球。いずれも失点に絡む2失策となった。通算20打数4安打の打率・200、1本塁打、2打点。

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2008年8月24日のニュース