野球 五輪復帰は厳しいという見方も

[ 2008年8月24日 19:10 ]

 2012年ロンドン五輪での実施から除外された野球とソフトボールをめぐり、五輪復帰への綱引きが続く。最後となる可能性もある北京五輪ではともに、試合時間短縮やテレビ放送を意識した新規則を導入した。

 日本がメダルを逃した野球は延長11回以降にタイブレーク制を導入した。球場管理や試合演出は米大リーグ機構から派遣された担当者が中心で「大リーグ風」だった。国際野球連盟のシラー会長は懸案のトップ選手参加について「準決勝や決勝は出場できる可能性があるのではないか、と大リーグと交渉している」と意気込むが、現状では復帰は厳しいという見方が支配的だ。

 日本が優勝したソフトボールは「野球の女性版」とみられてしまう傾向を踏まえ、欧州や中近東など参加国を拡大する活動を展開中。投球のスピードアップを目的に「20秒ルール」も採用された。国際ソフトボール連盟のポーター会長は米国の4連覇を阻止した日本の優勝を「大きな進歩」と表現した。

 IOCはゴルフ、空手、7人制ラグビー、スカッシュ、ローラースケートを加えた7競技のうち二つを2016年五輪の実施競技に加える方針で競争は激しい。ソフトボールは女性競技として同情論が多く、復帰を有力視する関係者もいる。(共同)

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2008年8月24日のニュース