成瀬に特大ニンジン 五輪1勝で家1軒

[ 2008年6月24日 06:00 ]

 ロッテ・成瀬善久投手(22)が23日、千葉マリンスタジアムで自身テレビ初CMとなる「君津住宅」のCM撮影に臨んだ。その席上で同社の林起津雄社長(50)は、北京五輪日本代表に選出濃厚な左腕にビッグボーナスを約束。五輪での勝利投手、または、ここまで最下位に低迷するチームを2位以上に導いた場合には、3000万円前後の家1軒をプレゼントすることを明言した。

 初のテレビCMに緊張を隠せなかった成瀬のほおが一気に緩んだ。それもそのはず。念願の家1軒が手に入るかもしれない。君津住宅・林社長のプランを伝え聞くと、興奮気味に目を見開いた。
 「本当ですか?五輪で勝つのは簡単じゃない。でも、頑張ります。もちろん励みになります」
 栃木・小山市の両親に家をプレゼントする目標を公言していた成瀬について、ファンが同社のホームページに“家を建ててあげてください”と書き込んだのが今回のCM抜てきにつながった。林社長は「五輪で成瀬投手が先発し、勝利投手になったら考えないと。それか、成瀬投手が頑張って低迷しているロッテを2位以上に持っていければ」と太っ腹な家1軒贈呈に前向きな姿勢を示すとともに「ケースバイケースですが、2000万~3000万円ぐらいで収まるかな」と思案顔。それでも「“成瀬の家”として他で売ることもある。宣伝効果は大きい」と相乗効果に期待する。
 昨季16勝1敗、防御率1・82だった成瀬も今季は4勝3敗で防御率2・28。五輪代表の最終メンバー入りが楽観視できる状況ではない。
 「五輪は出たいけど、ちょっと複雑。チームがこういう状態(最下位)なのは自分にも責任がある。もっと上位に浮上して、すっきりして出たい」
 まずは最下位からの巻き返し。自身もチームも成績が上がれば、自然と日本代表入りは近づく。それは夢の一戸建てに近づくことにもなる。

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2008年6月24日のニュース