緒方が流れ呼んだ!広島が交流戦初勝ち越し

[ 2008年6月23日 18:37 ]

6回、同点3ランを放ちガッツポーズの広島・緒方

 【広7―6楽】広島が5点差をはね返す逆転勝ちで交流戦初の勝ち越し。2―6の6回、代打前田智の適時打、代打緒方の3ランで同点。8回に栗原の適時打で勝ち越し、9回を永川が3人で締めた。永川は13セーブ目。楽天は継投が決まらなかった。

 プロ22年目の39歳。赤ヘル一筋の男、緒方が一振りで仕留めた。6回、初球の速球をどんぴしゃりで振り抜き左翼席へ。試合を振り出しに戻す起死回生の代打同点3ラン。「1打席、一振りに懸けているから。最高の打撃ができた」。心底満足げに笑った。

 かつての万能外野手は代打での出場が主となった今、周到な準備を怠らない。「グラウンドに出たら言い訳はきかないから。準備では常に体を動かすことを大事にしている」と言う。素振りを早めに始め、ベンチ裏でダッシュを繰り返す。スコアラーと好調時のビデオを何度もチェックし、状態の維持に努めている。

 同世代の楽天・山崎武の復活劇を「刺激になる」と励みにし、妥協のない練習を続けてきた。チームは交流戦4年目で初の勝ち越し。「チーム力が上がっている。若手がたくましいよ。おれも負けないようにと思ってやっているから」。チーム最年長のベテランは、力強く言った。

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2008年6月23日のニュース