若手ミスミス 巨人Vチャンス逃す

[ 2008年6月23日 06:00 ]

<巨人・ソフトバンク>9回1死一塁、巨人の打者・寺内の時、ソフトバンク・山崎が、一塁走者・鈴木尚を刺す

 【巨人2―3ソフトバンク】惜しくも交流戦Vを逃した。重圧のかかる一戦で勝敗を分けたのはミス。原監督は「いい点、やや反省する点においても意義ある2連戦だった」と、前日は延長サヨナラ勝利を飾った交流戦最後の2連戦を総括した。

 同点の9回を任されたクルーンが無死一塁で山崎の投前へのバントを一塁に悪送球。そこから1死二、三塁のピンチを招くと、本多の二塁へのゴロをファンブルした寺内が本塁に送球するも間に合わず、野選で決勝点を献上した。強い打球だったが、緊迫した場面で球際の弱さを露呈した。8回にも三塁で失策を犯した寺内には伊原ヘッドコーチも「若い人、経験が少ない人にミスが出た。やるべきことをやらないとね」と厳しかった。
 左ひざに不安を抱える小笠原が休養でスタメンを外れ、前日の9回に同点弾を放った大道を3番に据えた打線は5回までに2得点も7、8回のチャンスでは無得点。9回は先頭の阿部が安打で出塁したが、坂本の送りバント失敗、代走・鈴木尚の盗塁死などで反撃ムードがしぼんだ。
 今季初の5連勝で一気に交流戦Vをもぎ取るチャンスこそ逃したが、主力を欠いた約1カ月の交流戦期間でチームは借金3から貯金生活に浮上した。原監督も「ピリピリとした中で戦えた」と再開するリーグ戦へ向け手応えを感じていた。

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2008年6月23日のニュース