リリーフも行けるぞ マー君3回ピシャリ

[ 2008年6月23日 06:00 ]

<広島・楽天> 黄金リレーで広島に快勝し笑顔でガッツポーズの岩隈と田中(左)

 【楽天3―1広島】ガッツポーズと笑顔が今季一番、輝いていた。“スーパーリリーフ田中”が3回を1安打無失点の好投。プロ初セーブを挙げた。

 「岩隈さんの勝ちを消さなくて良かった。応援が盛り上がっているときにマウンドに上がるので雰囲気は先発の時と全然、違った。全開でしたね。燃えましたよ」
 広島ファンも大歓声を上げた。3―1の7回、背番号18が登場。7回1死一塁から東出、前田智から連続三振を奪うなど3回をほぼ完ぺきに抑えた。16日の巨人戦から次回先発が27日からのソフトバンク3連戦となるため実現した救援登板。野村監督も「必勝パターンだ。岩隈、マー君のリレーで負けるわけにはいかんやろ。明日はマー君―岩隈でいこうか」と連敗を3で止め球団初の交流戦勝ち越しを決めた豪華リレーに高笑いだ。五輪代表入りへのアピールにもなった。この日は日本代表の大野投手コーチが観戦。同コーチは田中が代表に入った場合、中継ぎ兼任になることを示唆しているが「いい時に来たね。ノムさんが(救援で)使ったということは、ああいうものもできるということで受け止めていいんじゃない」と手応えを感じていた。
 プロ42試合目の初救援。「“8回か9回、最後に行くぞ”って言われてて…。ブルペンで準備し始めたばかりだったからビックリした。でも。肩をつくるのは早い方ですから。北京でも?そういうのはやめてくださいよ」。新境地を切り開いた19歳右腕は自信と謙そんの入り交じった表情を浮かべた。

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2008年6月23日のニュース