パが4連覇 王ソフト交流戦初制覇!

[ 2008年6月23日 06:00 ]

<巨人・ソフトバンク>ファンの声援に応えるソフトバンクナイン

 【ソフトバンク3―2巨人】一丸野球で頂点に立った。ソフトバンクが22日、巨人を3―2で下して交流戦初優勝を飾った。2―2の9回に巨人の守護神クルーンを攻め、1死二、三塁から本多の二ゴロ野選で決勝点をもぎ取った。15勝9敗で阪神と並んだが、昨年の順位で上回り、優勝賞金5000万円を獲得した。王貞治監督(68)にとっては06年ワールドベースボールクラシック(WBC)以来の栄冠。05、06年のロッテ、07年の日本ハムに続きパ・リーグの4連覇となった。

 古巣・巨人を倒しての交流戦初優勝。勝利の瞬間、王監督はコーチや控え選手と握手を交わし、両手を叩いた。「総力戦もいいところだね」。お立ち台に上がる直前になってようやく笑みがこぼれた。5年ぶりの“優勝”の実感がわくまで時間が必要だった。
 「今年は開幕からいいことがなかった。(交流戦も)苦しい戦いだったけど頑張ったから5000万円という“付録”までついてきた。後半戦も勝利の感激を追い求め頑張ろうじゃないか」。ロッカールームではこう言って選手たちを称えた。
 接戦を制した。同点の9回無死一、二塁。指揮官は今季初出場の金子を代打に送った。1軍では1度もバントを決めたことがない。だが王監督は信じた。「ベンチのメンバーでは一番うまい」。期待に応え金子はバント成功。1死二、三塁と好機を広げ、本多の二ゴロ野選で決勝点を奪った。
 逆転サヨナラ負けを喫した前日21日の夜、宿舎に戻ると緊急ミーティングを開いた。「きょう負けたのはオレの責任だ。あす(22日)はシーズンの折り返しの72試合目。総力戦で戦おう」。68歳の指揮官が、選手に謝罪した。「交流戦」や「優勝」の言葉は使わず目の前の勝利に集中させた。
 06年のWBC世界一はあったが、国内での“優勝”はダイエーだった03年の日本一以来。その間、胃の全摘出手術も経験した。現在も低血糖に苦しむ。今年4月の熊本遠征の帰途、体調を崩してバスの座席に横たわったこともある。だが、吸収しにくい鉄分は週1度の点滴で補充するなど大好きな野球のため、現場に立つためなら苦痛にも耐えてきた。
 賞金以外にも大きな収穫があった。ここ数年は世代交代が課題となっていたが、交流戦では中西、長谷川らの若手が台頭した。「若手が頑張った」と指揮官も15勝9敗の数字以上に手応えを感じた24試合だった。
 7・5ゲームあった首位・西武とのゲーム差を交流戦で3に縮めてリーグ戦再開。「やっと背番号が見えるところまで来たね」。リーグ王者への道も、はっきりと見えてきた。

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