森野 完治証明の先制アーチ

[ 2008年3月30日 06:00 ]

 【中日5―3広島】中日・森野は狙っていた。「力勝負してくる。100%内角真っすぐ」。読みは当たった。軽く振り抜いた打球はライナーで右翼席中段へ。3回、先制の今季1号ソロ。「打った瞬間、手応え十分でした」と振り返り「痛みは全くない。完治です」と会心の笑みを浮かべた。

 沖縄・北谷キャンプで左手甲を痛めたのが2月8日。別メニュー調整を続けたが、痛みは引かず、再検査で骨折が判明したのは2月20日。懸命のリハビリで3月14日に本格的な打撃練習を再開。それからわずか2週間。驚異の回復力で1軍の舞台に帰ってきた。4回には空振り三振と思われた投球がボーク。仕切り直しで右前適時打の幸運に「ラッキーでしたよ」と苦笑いした。チームは今季初勝利。落合監督も「やっと出航したな。長い船旅に出た」と白星の味をじっくりかみしめていた。

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2008年3月30日のニュース