苦手な代打でサブロー決勝打

[ 2008年3月30日 06:00 ]

<ロッテ・オリックス>8回2死満塁、代打・サブローは逆転となる右越え二塁打を放つ

 【ロッテ3―1オリックス】一振りでチームを救い、ロッテ・成瀬の“不敗神話”も守った。0―1の8回2死満塁。代打・サブローが走者一掃の右翼フェンス直撃二塁打で逆転3連勝を呼び込んだ。「練習でずっと狙って打っていた右方向に、いい形で飛んでいった。格別の1本。気持ち良かった」

 9奪三振と力投の先発・成瀬が7回に先制ソロを被弾。このまま負ければパのレギュラーシーズン16連勝中、千葉マリンでは9連勝中の負けない左腕に黒星がつく危機だった。昨季は代打成績6打数1安打。「代打は得意じゃない」という4番が土壇場で意地を見せた。
 前夜まで打率・120と不振だっただけに「(成瀬の記録は)全然知らなかった。人のことを考えていられない」というが、昨年も成瀬の先発時は満塁機で勝負強さを発揮。10月3日ソフトバンク戦(千葉マリン)で走者一掃の逆転二塁打、同10日のソフトバンクとのCS第1S第3戦(同)でも0―0の均衡を破る三塁打を放っている。バレンタイン監督は「ここぞで強い」と称え、白星はつかなかった成瀬も「運が良かった。打ってくれて感謝している」と最敬礼だ。復調の足掛かりをつかんだ4番とともに、神話はまだまだ続く。

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2008年3月30日のニュース