野間口 開幕ローテへ3回無失点

[ 2008年2月24日 06:00 ]

<巨・西>先発して3回を無失点に抑えた野間口

 巨人・野間口貴彦投手(24)が23日、今季初の対外試合となった練習試合・西武戦(サンマリン)に先発し、3回2安打無失点で開幕ローテーション入りをアピールした。風速14メートルの中、課題の制球面での成長も見せた。

 3回2死一塁。片岡を外角スライダーで遊ゴロに仕留め、08年の“開幕投手”の大役を終えた。「ホッとしています。90点ぐらいですけど、満足せずオープン戦に入っていきたい」
 風にも負けず――。試合前から吹き荒れていた強風にも「集中力を切らさないように投げた」。テーマはスライダーの制球だった。17日の紅白戦ではすべてスライダーを打たれ4安打2失点。この日は10球中ボール球は1球と修正した。「有利なカウントにできた」と打者10人中8人に初球ストライクを投げ込んだ。
 風邪にも負けず――。疲労の蓄積から3日前に38度1分の高熱が出ていた。それでも練習は休まず1日で完治させ「もう大丈夫」。3回1死から安打を許すもけん制で刺した。心のゆとりがマウンドでの視野も広げた。
 「ローテーションは6人でスタートすると思う。その候補であることは間違いない」と原監督。“6番目のイス”を金刃、門倉らと争う。木佐貫が左脇腹を痛め別メニューなだけに上原、グライシンガーに続く右の先発枠へ名乗りを上げた。「去年の秋から開幕ローテと思ってオフを過ごした。そこにはこだわりたい」と野間口。そのこだわりへ、前進した28球だった。

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2008年2月24日のニュース