帝京大、筑波大下し対抗戦V8 早大抜いて史上最多記録

[ 2018年12月2日 05:30 ]

関東大学ラグビー ( 2018年12月1日 )

大学対抗戦V8を達成し、両手で「8」の字を作り喜ぶ帝京大フィフティーン(撮影・久冨木 修)
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 対抗戦グループの帝京大が筑波大を66―10で破り、6勝1敗として8年連続9度目の優勝を決めた。対抗戦8連覇は70〜76年と01〜07年の早大のV7を抜く史上最多記録。対抗戦は勝敗のみで順位を決めるため、5勝1敗同士が対戦する2日の早明戦で決着がつけば勝者との両校優勝、引き分けなら帝京大の単独優勝となる。

 前半3分のビッグプレーで勢いを呼び込んだ。試合開始から攻め込んできた筑波大のパスを、CTB尾崎(2年)がゴール前でインターセプト。90メートルを独走して先制トライを挙げた。尾崎は18分、26分と前半だけで3トライをマーク。FBからCTBに転向してまだ3カ月ながら、FB竹山(4年)は「スキルがあってお兄ちゃん(晟也=帝京大OB、サントリー)よりも流れを変えてくれる。頼もしい」と表現した。

 11月18日、明大にスクラムを押されて対抗戦3年ぶりの黒星。つまずいたチームは筑波大戦を対抗戦の最終戦ではなく、前人未到の10連覇を狙う大学選手権の初戦と“設定”して臨んだ。竹山が「負けたら終わりの試合。前半と後半の入りにフォーカスした」と明かしたように、28―0で迎えた後半も7分までに2トライを追加して快勝。2週間で立て直した姿を披露した。

 早明戦の結果にかかわらず、対抗戦史上初の8連覇が決定。岩出監督は「学生は喜んで、次のスタートへのエネルギーにしてほしい」と話した。V8は通過点で、ターゲットはあくまでも選手権V10。指揮官は「明大との再戦が楽しみになるように学生が頑張っている。次はきちっとスクラムを組んでくれると思う」と自信を示した。

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