沙羅、開幕戦3位 2回目はトップ「第2戦につながる」

[ 2018年12月2日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第1戦 ( 2018年11月30日    リレハンメル )

W杯ジャンプ女子個人第1戦で3位に入り笑顔の高梨(右)
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 開幕戦(ヒルサイズ=HS98メートル)で、平昌冬季五輪銅メダルの高梨沙羅(クラレ)は88・5メートル、94メートルの合計240・2点で3位となった。1回目に8位と出遅れたが、2回目にトップの得点をマークして巻き返した。ユリアネ・ザイファルト(ドイツ)が98・5メートル、97メートルの258・8点でW杯初優勝。平昌五輪覇者のマーレン・ルンビ(ノルウェー)が2位に入った。伊藤有希(土屋ホーム)は14位、岩渕香里(北野建設)は19位。上位30人による2回目に進めなかった岩佐明香(日大)は32位だった。

 風が舞う難しい条件となったW杯開幕戦。高梨は2回目にトップの得点をマークして順位を5つ上げ、表彰台に立った。通算56勝目はならなかったが「2本目でしっかり合わせられたのは救い。(第2戦に)つながる結果だと思う」と前向きに捉えた。

 1回目は不安定な風に苦しみ、K点(90メートル)の1・5メートル手前に落ちた。着地ではテレマーク姿勢を入れられず、8位と出遅れた。だが、2回目は「悪いイメージを払しょくし、自分のやるべきことに集中できた」という。不利な追い風でも飛距離を5・5メートル伸ばし、着地も決めた。前日の予選では大差の首位となるなど状態は悪くない。今後に光明を見いだせる飛躍だった。

 今季を「結果に執着しているわけではない。いろんなことに挑戦し、吸収するシーズン」と表現し、気負う様子は見られない。初めての心境で迎えた初戦を終え「難しい条件でこういう試合ができて、いい経験ができた」と表情を緩ませた。

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2018年12月2日のニュース