安藤美姫7位終戦も「2年前で悔いはない」自分らしく果敢に挑戦

[ 2013年12月23日 21:15 ]

フリーの演技を終え涙の安藤

フィギュアスケート全日本選手権最終日 女子フリー

(12月23日 さいたまスーパーアリーナ)
 ソチ五輪切符を得るには表彰台が絶対条件だった安藤美姫(26=新横浜プリンスク)は7位に終わった。

 序盤に3回転ループを予定していた2つ目のジャンプを、自身の持つ最高難度のサルコー―ループに変えた。この日、練習前には自身のツイッターで「きょうがきっと私の選手としてのラストスケート。羽ばたけるよう…心を込めて滑れるように…いってきます!!」と書き込んだ安藤。

 結果は失敗に終わり「今できる自分のスケートでまとめて、できるだけきれいに終わるか、ショート(プログラム)とは違うコンビネーションを入れて自分らしく終わるか、迷ったんですけど、きれいにまとめるよりも、やっぱり自分らしくいたかったんで。難しい方の演技構成にして、結果やっぱり不安ばっかり残ってしまって。勢いに乗れなかったかな」と涙声で振り返ったが、それでも「最後の最後は自分らしく終わりたいと思った」と挑戦したことに悔いはなかった。

 2011年の世界選手権で優勝。「2年前に選手としては悔いなく、選手としてこうありたいというものにたどり着けたので、全然悔いはなくって」。今年4月に女児を出産して8カ月。「今回またこういうふうに国際試合にも出させていただいて、全日本にも戻ってくることができたので、すごく幸せです」。演技後から、溢れ続ける涙をぬぐいながら、それでも安藤の表情は清々しかった。

 今後を問われた安藤は現役引退を表明、「次はコーチになる夢をかなえたい」と語っていた。

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2013年12月23日のニュース