町田 眠れぬ夜を乗り越え…自己ベスト ソチ当確2位

[ 2013年12月23日 05:30 ]

「火の鳥」で舞う町田

フィギュアスケート全日本選手権第2日

(12月22日 さいたまスーパーアリーナ)
 急成長の23歳も夢切符をほぼ手中に収めた。今季GPシリーズ連勝の町田は、羽生に次いで2位に入った。フリー「火の鳥」では冒頭の4回転トーループを何とか着氷すると、トーループの4―2回転のコンビネーションに成功。終盤までジャンプはほぼノーミスにまとめ、国際大会の自己ベスト265・38点をはるかに上回る277・04点をマークした。

 「いろんなものから解放された。ありえないくらいの荷物をしょってたんだなと思った」と安どの表情を浮かべた。

 今季7戦目の超過密日程。SP2日前の19日、極度の疲労で倒れ病院に行った。限界に達していたスケート靴も、右足だけ替えざるをえなかった。昨年は失意の9位に沈んだ全日本。最も重圧がかかる舞台を前に、眠れない夜を過ごした。「実は今季最悪のコンディションだった」と言うが、「ここで逃げ腰になったら死ぬまで後悔する」と強い気持ちで乗り切った。ソチ五輪の会場は青が基調になっている。「青い空に火の鳥が飛翔している様を表現できる」。ヘブライ語の「ティムシェル」が今季のテーマ。「自分の運命は自分で切り開くという意味」と説明していた23歳が、ソチ・ロードを切り開いた。

続きを表示

この記事のフォト

2013年12月23日のニュース