早大 世界陸上代表の大迫 「集大成」箱根駅伝に闘志

[ 2013年12月23日 05:30 ]

黙々とランニングする早大エース・大迫

 エースが有終の美を飾る。第90回箱根駅伝(来年1月2、3日)で3年ぶりの優勝を狙う早大は、今夏の世界選手権(モスクワ)1万メートル代表の大迫傑(すぐる、4年)が“花の2区”を走る可能性が浮上した。22日に、埼玉・所沢キャンパスで渡辺康幸駅伝監督(40)が「最後だし華々しく終わらせてあげたいというのもある」と起用を示唆した。

 大迫は異色の存在だ。卒業後の来年4月から本格的に米国を拠点として活動する予定で、既に春から米国で練習を重ねている。今回も11月下旬から渡米し、20日に帰国したばかり。「箱根は4年で終わりだけど、5年、10年先のために頑張った方がためになる」とチームを離れてでも進化を追い求めてきた。そんな異端児を支えるのが渡辺監督で、「他の監督ならダメだと言うと思うが、私だからできたプロジェクト」と理解者として後押ししてきた。

 大迫が見据えるのは20年。「トラックもあるし、マラソンもある。東京五輪で最終的に結果を出したい」という。だが、今回ばかりは特別。「みんなで1つの目標に向かって頑張るというのはこれからの財産になる。箱根は僕らの学年の集大成」と自身2度目の優勝へ静かに闘志を燃やした。

続きを表示

2013年12月23日のニュース