佳菜子 ジャンプも鮮やか「うれし過ぎて涙が出た」3位

[ 2013年12月23日 05:30 ]

演技を終え、子供のように泣きじゃくる村上佳菜子

フィギュアスケート全日本選手権第2日

(12月22日 さいたまスーパーアリーナ)
 感極まった村上は顔をクシャクシャにして泣きだした。「笑顔になりたかったけど、うれし過ぎて涙が出た。自分でもビックリ」。完璧と言っていい滑り出し。ステップで取りこぼしはあったものの、3つのジャンプを鮮やかに決めて67・42点の3位発進だ。

 今季GPシリーズで中国杯4位、ロシア杯7位と不振にあえいだ。特に違和感を拭えなかったのがSPだ。「どうやったら、この曲に合う演技ができるか」。悩み抜いた末、最後にSP使用曲を2シーズン前に使ったものに変更することで山田満知子コーチと意見が一致。映像を繰り返し見て、当時の感覚を思い出し、自信を取り戻して今大会に備えた。「今シーズンは調子が良くなかったし、試合が近づくとマイナス思考になった。本当に怖かった」。演技前の6分間練習では足が震えた。「やってきたことを出せばいい」。自分に言い聞かせ恐怖を克服した。

 3位の好位置で五輪切符が懸かるフリーに臨む。「浮かれて悪くならないように切り替えたい。“やってやるぞ”という強い気持ちでいきたい」。佳菜子はもう迷わない。

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