美香 白鵬魂で首位!明暗分かれた世界のMIYAZATO

[ 2013年10月4日 06:00 ]

1番、ティーショットを放つ宮里美香

女子ゴルフツアー日本女子オープン第1日

(10月3日 神奈川県相模原市 相模原GC東C=6652ヤード、パー72)
 “ダブル宮里”が明暗を分けた。10年覇者の宮里美香(23=NTTぷらら)は3バーディー、1ボギーの70で回り、佐伯三貴(29=日立アプライアンス)らと並んで首位発進。3年前にプロ初優勝を飾った大会でメジャー2勝目へ好スタートを切った。一方、05年覇者の宮里藍(28=サントリー)は3バーディー、4ボギー、1トリプルボギーの76と乱れ、首位と6打差の56位と出遅れた。

 多くの選手が苦しんだ厳しいセッティングも、宮里美にとっては敵ではなかった。アンダーパーがわずか6人とロースコアの初日で、10年以来2度目の優勝へ首位発進。しかも「上が伸びていないということは、タフなセッティングだということ。正直に言うと、私的にはもう少しいけたかな」と余力を残してのホールアウトだった。

 同組の大先輩・宮里藍が3パットのボギーを叩いた172ヤードの2番パー3。右10メートルから「イメージ通りに打てた」とフックラインを読み切ってバーディーを決めた。前半はショットが乱れる場面もあったが、石川遼の元エースキャディーで、コンビを組んで3試合目の加藤大幸キャディーが「ショットの構えが左向きになっている」と気付いて修正した。11番は残り159ヤードの第3打を6Iで1メートルにピタリ。ショットも立て直し、安定感あるプレーを見せた。

 尊敬する人の活躍がモチベーションになっている。大会前、先月の大相撲秋場所で歴代3位となる通算27度目の優勝を飾った横綱・白鵬(28)から電話をもらい「宮里さんも勝つように」と激励された。4月の米ツアー・ロッテ選手権(ハワイ)を白鵬が応援に訪れ、宮里美も秋場所12日目を観戦するなどエールを送り合う仲。大横綱からの言葉に気合が入った。

 プロ初優勝した10年日本女子オープンの会場は大利根CC(茨城)だったが、「(相模原は)大利根と似ている」と同じ林間コースでのプレーに好感触を得ている。「結果を意識すると良くないので、あす以降も一からの気持ちで頑張ります」。謙虚に話した23歳が、2度目の戴冠へ確かな一歩を踏み出した。

 ▼1位・井芹美保子 フェアウエーを捉えたショットはほとんどパーオンできた。(チャンスにパットを決めて好発進)

 ▼5位・大江香織 チャンスがいっぱいあったけど、なかなか入らなかった。(2アンダーで迎えた最終18番でボギー)

 ▼5位・不動裕理 パットはタッチが合っていた。(11年サイバーエージェント・レディース以来の通算51勝目を狙う)

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2013年10月4日のニュース