優作スーパーショット出た!難コースで68首位発進

[ 2013年10月4日 06:00 ]

14番、セカンドショットを放つ宮里優作

男子ゴルフツアーコカ・コーラ東海クラシック第1日

(10月3日 愛知県みよし市 三好カントリー倶楽部西コース=7315ヤード、パー72)
 悲願のツアー初優勝を狙うプロ12年目の宮里優作(33=フリー)が68の4アンダーで、2位に1打差をつけて今季初の首位に立った。難コースで各選手のスコアが伸び悩む中、1イーグル、4バーディー、2ボギーと安定したプレーを見せた。アマチュアの岡崎錬(14=美濃加茂市立西中3年)が71で9位につけた。

 スーパーショットで単独首位を決めた。最終18番パー4。宮里優はフェアウエーからピンまで残り188ヤードの第2打を5Iでピン横30センチにピタリ。17番で3メートルのパーパットがカップに蹴られてボギーとなった悪い流れを引き戻し、バーディーで初日を締めくくった。

 「最後におまけがついてくれてよかった。(第2打は)逆目のライがうまく引っかかってピン方向にいってくれた」

 硬いグリーン、狭いフェアウエーに長いラフ。各選手が苦しむ中、出だしの1、2番で連続バーディーを奪うと、7番パー5では残り20ヤードのアプローチを直接放り込むイーグル。後半も粘り、昨年11月のカシオワールド・オープン2日目以来のトップに躍り出た。

 鳴り物入りでプロ転向してから12年目。ここまでツアー未勝利で、2位が通算6度と勝ち切れていない。だが、今季は地域大会ながら、6月の九州オープンで逆転優勝を飾り、一つの壁を破った。「4日間の大会で、ツアーのような良い緊張感で回れた。どんな試合でも勝ち癖をつけていないと。それがツアー優勝につながっていく」と自信を取り戻した。

 実は大会前に腰を痛め一時は棄権も考えたというが、日本女子オープンに出場している妹の藍は「それが(力が抜けて)良かったのかな」と語った。妹は日米通算24勝。兄は「最初は僕の背中を見ていたけど、今は逆にどんどん背中が小さくなって、もう見えない」と苦笑いを浮かべるが、日本女子オープンで出遅れた藍に、自身が好プレーすることで奮起してほしい気持ちも強い。「難しいコースなので、残り54ホールを消化するイメージでやりたい」。粘りのゴルフで、今度こそ、今度こそ栄冠をつかみ取る。

 ▼4位・松村道央 初優勝(10年)がここだし、今年中日クラウンズも勝ったので愛知は相性がいいと勝手に思っている。思い込みは大事。(3バーディー1ボギーの安定したゴルフで首位と2打差)

 ▼42位・川村昌弘 3バーディーを取れたのが救い。後半はチャンスが全くなかった。昨晩、谷口徹さんにステーキをごちそうになり、ためになる話もしてもらったのですが…。(2週連続Vのチャンスも出遅れ)

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2013年10月4日のニュース