タフネス錦織8強 試合直前に腰痛も世界24位を圧倒

[ 2013年10月4日 06:00 ]

シングルス2回戦、フェリシアノ・ロペスを破った錦織圭

男子テニス 楽天ジャパン・オープン第4日

(10月3日 東京有明テニスの森公園)
 世界ランク13位の錦織圭(23=日清食品)がベスト8に進出した。試合直前に腰痛を発症しながらも、世界24位のフェリシアノ・ロペス(32=スペイン)を7―6、6―0のストレートで撃破。ピート・サンプラス以来19年ぶりの大会連覇に向けて、4日の準々決勝では世界17位のニコラス・アルマグロ(28=スペイン)と対戦する。

 予期せぬ不安が持ち上がったのは試合直前だった。コート外でウオーミングアップをしていた錦織は突然腰に痛みを感じた。やむなく痛み止めを飲んで臨んだ試合とあって、序盤はペースが上がらなかった。

 最初のゲームはブレークしたものの、すぐさまブレークバックされた。「初めはサーブがしっかり打ててなくて足も動いてなかった」とサーブの威力を欠き、連続ダブルフォールトも出た。一方のロペスも「この数週間、腰のあたりが硬くてベストなサーブができてない」と話すように万全ではなかった。もたついた試合展開からようやく錦織が抜け出したのは第1セットのタイブレーク。痛み止めも効き始めたのか「集中してギアを入れ替えた」と6連続ポイントを奪い、最後はサービスエースで決めた。

 第2セットは1ゲームも落とさずに20分あまりでケリをつけた。1、2回戦ともタフな状況を乗り越えてのベスト8。それでも前年覇者は「勝った後も全然うれしくなかった。もっと上にいかないと喜びが増してこない」と残り3日間の戦いを見据えた。

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2013年10月4日のニュース