桐生 9秒台意識の9ミリカット 決戦の地モスクワに到着

[ 2013年8月8日 06:00 ]

世界陸上へ笑顔で出発する桐生

 “9秒台カット”で決戦の地にやってきた。陸上の世界選手権開幕を10日に控え、男子100メートルで10秒01の記録を持つ桐生祥秀(17=洛南高)らが7日、開催地のロシア・モスクワ入りした。

 100メートル&200メートル、400メートルリレーの3冠を獲得した3日までの全国高校総体後、自らバリカンで刈り込んだ髪の長さは9ミリ。日本人初の9秒台を意識したような丸刈りのワンダーボーイは「楽しく、自分の走りができたらいい」と笑顔で気合を入れた。

 自身2度目の海外遠征が世界選手権の大舞台。6月にダイヤモンドリーグ(英国バーミンガム)に出場した際、航空機の座席はエコノミークラスだったが、今回はアップグレードしてプレミアムエコノミーに。広い座席でゆっくり睡眠を取ってきた。会場のルジニキ・スタジアムのトラックはイタリア・モンド社製で、ウサイン・ボルト(26=ジャマイカ)が9秒58の世界新記録を出した時と同じ。「ボルトを生で見たことがない。どういう動きをしているのか見たい」という17歳が、高速トラックで9秒台に突入する。

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2013年8月8日のニュース