女子監督に田辺代行昇格へ 一時は辞任騒動も「こういう時期だからこそ」

[ 2013年3月14日 11:12 ]

 指導陣の暴力問題などに揺れる柔道女子日本代表の新監督に田辺勝監督代行(40)が昇格することが14日、関係者への取材で分かった。同日午後の全日本柔道連盟(全柔連)の専門委員長会議で報告され、18日の全柔連理事会で承認を得る予定。

 田辺監督代行は暴力行為などに関与していないにもかかわらず、辞任した園田隆二前監督らと同じ戒告処分を連帯責任として受けた。同代行はこれを不服として一時は辞任騒動に発展したが、全柔連はこの処分を今週中に取り消す方向で調整している。田辺代行は斉藤仁強化委員長から非公式ながら就任の打診を受けたとし「こういう時期だからこそ力を尽くしたい」と話した。

 田辺監督代行は高知県出身。高校時代から柔道私塾の講道学舎で鍛えた。五輪や世界選手権の出場経験はない。現在は日体大准教授を務め、ロンドン五輪では女子重量級担当コーチとして78キロ超級銀メダルの杉本美香を指導した。

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2013年3月14日のニュース