美香 鋭伸バックナイン、69で通算8アンダー

[ 2012年7月28日 06:00 ]

第2ラウンド 1番でティーショットを放つ宮里美香

USLPGAツアー エビアン・マスターズ第2日

(7月27日 フランス・エビアン エビアン・マスターズGC=6457ヤード、パー72)
 初日に4位と好発進した宮里美香(22=NTTぷらら)が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算8アンダーに伸ばし5位。24位から出た宮里藍(27=サントリー)は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算3アンダー、8位から出た上田桃子(26=フリー)も72で通算3アンダーで28位。65位から出た大江香織(22=フリー)は71で通算1オーバー、91位から出た佐伯三貴(27=日立アプライアンス)は69をマークし、通算1オーバーまで戻し、52位となった。

 バックナインで火がついた。前半の9番パー5。宮里美は1メートルのバーディーパットを外してパーとするとパターをキャディーバッグにぶつけた。「凄い悔しくて思わずやった。あれで吹っ切れた」。前半は5番でも1メートルのチャンスを外すなど9ホール全てパー。しかし、この怒りのパフォーマンスで停滞した流れは一変した。

 10番で右手前2メートル、11番では奥2メートルをきっちり沈めて連続バーディー。13番でも3メートルのバーディーチャンスをものにした。69でのラウンドに「三つスコアを伸ばせたのが大きい。ショットが良い分、こういうスコアになっている。ここまで我慢できるようになったのは成長の証」と納得の表情を見せた。

 初日は3連続を含む6バーディー(1ボギー)で首位と4打差の4位と好スタート。「凄くパッティングが良かった」と納得の表情を見せていた。これまであと一歩で優勝を逃した原因に「迷いがある」というパッティングを挙げてきたが、大会前にコーチらと話し合いを持ち気持ちを整理。「悪いストロークはしていないからチャンスを待つ」と自然体で臨んでいた。この日の序盤は「昨日、考えていたようにはあまりできなかった」とラインを読みすぎてパッティングに苦しんだが、「シンプルに行こう」と切り替えると徐々に調子を取り戻し2日連続の60台で回った。

 今大会には母・洋子さんが訪れている。おにぎりを握ってもらうなどサポート態勢も万全だ。ホールアウトした時点では首位と4打差で、まずまずの位置で予選を通過。「積極的に上位を狙っていきたい」と悲願の米ツアー初勝利へ向け気を引き締めた。

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2012年7月28日のニュース