愛 2日連続“出稽古”アポなしで韓国の練習に

[ 2012年7月28日 06:00 ]

試合会場で練習する福原愛。左は石川佳純

 卓球の女子シングルスで日本卓球史上初のメダル獲得を目指す福原愛(23=ANA)が2日連続の“出稽古”で汗を流した。本番会場で行われた26日は韓国チームの練習にアポなしで参加。積極的に動き回り、課題解消に全力を尽くした。

 公式練習は各国にそれぞれ45分の練習時間が割り当てられる。開会式を翌日に控え緊張感も高まる中、他国の練習台に交じることは通常では考えられないが、福原の積極性が“奇跡”を呼んだ。

 練習相手がいなかった韓国の唐イェソを見るや、「ちょっと練習しようよ」と中国語で交渉したことで実現に成功。日本と韓国は団体の3位決定戦で当たる可能性もあるが、唐イェソが負傷者が出たときの団体補欠要員だったことも幸いした。韓国団体メンバーの石賀浄や石川佳純らが見守るなか、2人は5分間ほど打ち合った。充実の出稽古を終えた福原は「4番手で団体には出てこない選手ですし、バックが表ラバーの選手なので、少し相手をしてもらった」と収穫ありを強調。27日もポーランドの練習に加わって調整した。

 本番と同じ会場で行われた昨年11月のプレ五輪大会「プロツアー・グランドファイナル」は1回戦で敗退。雪辱を期す日本のエースは「昨年は悔しい思いをしているので、今回は笑って終われるようにしたい」ときっぱり。人事を尽くして天命を待つ。

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2012年7月28日のニュース