吉田“高田道場”で変身 タックル「鍵は右手」

[ 2012年7月28日 06:00 ]

相手の股の間から頭を入れてリフトアップする吉田沙保里

 レスリング女子55キロ級の吉田沙保里(29=ALSOK)は27日午前、ロンドン市内の公式練習会場で軽めの調整を行い、旗手を務める開会式の準備に入った。5月の国別団体戦W杯で4年ぶりの黒星を喫するなど不調がささやかれてきたが、76年モントリオール五輪金メダリストの高田裕司・日本協会専務理事のマンツーマン指導で一変。「まだ100%ではないけど、だいぶいい感じになってきている」と手応えを口にした。

 高田専務理事は「鍵は右手の使い方だった」と明かす。左組の吉田にとって、タックルをリードするのは左腕。「右で相手の頭を起こしていかないとタックルは決まらない。これまで楽に勝ってきたから、どうしても右の動きが少なくなったんだろう」と説明した。その上で「右さえ使えば、安心して見ていられる」と日本女子初の五輪3連覇に太鼓判を押した。

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2012年7月28日のニュース