ボルト4冠も?1600メートルリレー出るかも

[ 2012年7月28日 06:00 ]

ロンドン市内で記者会見するジャマイカのウサイン・ボルト選手

 ロンドン五輪で最も注目を集めている陸上男子のウサイン・ボルト(25=ジャマイカ)が26日に公式会見に出席。「もし故障者が出て穴を埋める選手が不在になれば自分が走る」と、1600メートルリレーに出場する意思があることを表明した。

 北京五輪では100メートル、200メートルと400メートルリレーを制して3冠達成。今大会の個人種目では、ジャマイカの五輪代表選考会で敗れたヨハン・ブレーク(22)が大きな壁として立ちはだかるが、400メートルをリレーという形で走れば新たな伝説が生まれる可能性も出てきた。

 五輪の陸上で4冠を達成したのは36年ベルリン大会のジェシー・オーエンス(米国)と84年ロサンゼルス大会のカール・ルイス(米国)の2人で、ともに100メートル、200メートル、400メートルリレー、走り幅跳びで優勝。ボルトは異なる種目での挑戦となるだけに注目されるところだ。

 この日の会見では100メートルと200メートルで2位に終わった五輪代表選考会での敗因にも言及。「腰を痛め、それが太腿の違和感につながった」とこれまでとは違った言葉で説明した。それでも「選考会ではなく王者を決める大会が全てだ。プレッシャーもないし、勝つことしか考えていない。準備は完璧だし、全てが順調だ」と好調をアピール。27日の開会式でジャマイカ選手団の旗手を務めることになった男は、来月4日の100メートル予選から“伝説へのアプローチ”をスタートさせる。

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2012年7月28日のニュース