力士200人が名古屋入り「本場所となると緊張する」

[ 2011年6月26日 18:06 ]

大相撲名古屋場所を前にJR名古屋駅に到着した力士ら

 大相撲名古屋場所が7月10日から開催されるのを前に、力士らが26日、続々と名古屋入りした。八百長問題の影響で3月の春場所は中止、5月の夏場所は技量審査場所として行われ、1月の初場所以来、半年ぶりの本場所興行となる。会場では昨年と同様、監視カメラを設置し、愛知県警が警戒に当たる。

 午後3時20分ごろ、JR名古屋駅に到着した新幹線から姿を見せた約200人の力士。ホームや改札口で待ちわびていた数十人のファンから歓声が上がり「頑張れよ」と激励の声も。

 序二段の力士は「実際に始まってみないと分からないが、何とかファンの期待に応えたい」と笑顔。他の力士らは「応援をしてくれる人のためにも頑張りたい」「やはり本場所となると緊張する」と厳しい表情のまま、タクシーに乗り込んだ。

 昨年の名古屋場所では、暴力団幹部が特別席で観戦していたことが発覚。県警は「国技が暴力団にむしばまれる」と改善策を要望し、相撲協会は会場の愛知県体育館(名古屋市)に監視カメラ2台を設置した。県警も場所中、私服、制服警官ら延べ155人を動員、警戒した。

 県警は「昨年より警戒要員は減らせる」と見通すが、協会の友綱親方(元関脇魁輝)は「昨年と同じ態勢を取る」と気を引き締めている。

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2011年6月26日のニュース