遼くん2イーグル3位浮上!最終日は日韓賞金王対決だ

[ 2011年6月26日 06:00 ]

<ミズノオープン・3日目>18番、イーグルパットを決め、ガッツポーズをする石川遼

男子ゴルフツアー・ミズノ・オープン第3日

(6月25日 岡山県笠岡市のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7317ヤード、パー72)
 2イーグルの石川遼(19=パナソニック)が3位に浮上した。19位から出て66の猛チャージを見せて通算8アンダーとし、首位の金庚泰(24=韓国)、ベ・サンムン(25=韓国)とは2打差に詰め寄った。最終日は日韓賞金王が顔をそろえる最終組で、最年少10勝、生涯獲得賞金5億円、賞金ランク1位奪取を懸けて戦う。
【第3R成績】

 打った瞬間、顔をしかめた。422ヤードの13番パー4。石川は残り139ヤードをPWでピンの手前3メートルを狙った。しかし、ボールは思ったより飛び、ピン奥3メートルへと落ちた。「グリーンは硬く、フォローの風ではスピンは望めない。手前3ヤードを狙ったけど、打った瞬間、強いと思った」。痛恨のミスショット。ところが、ボールは傾斜をゆっくりと転がり戻って、そのままカップイン。「幸運に恵まれた」。想定外のイーグルを万歳ポーズで喜んだ。

 1度目が幸運なら2度目は狙い通りだった。18番パー5は残り246ヤードを3Iでピンまで4メートルにピタリ。「本当なら無風でも2Iの距離。打てそうな気がしたので持ち替えた」。瞬時の判断でグリーンを捉えることに成功し、イーグルで締めた。

 07年のANAオープン以来、自身2度目となる1ラウンド2イーグルを達成。実は、66の派手なチャージの裏には10番のボギーがあった。50センチのパーパットを外し、加藤キャディーに「気が緩む時がある」とこぼすと、「メジャーでも気を抜くの?」と返された。油断していたことに気づき、気を引き締め直したことがこの日のベストスコアにつながった。

 最終日は2打差を追って昨年の賞金王・金庚泰と08、09年の韓国ツアー賞金王・ベ・サンムンと回る。勝てば19歳9カ月で、尾崎将司の27歳8カ月を抜く史上最年少での10勝。生涯獲得賞金も5億円に達し、今季の日本ツアーの賞金ランクでもトップに立つ。金庚泰には過去7度の同組で1度しかスコアを上回ったことがないが「自分でも面白いと思えるような優勝争いをしたい」。日本最強を証明する格好の舞台に闘志をたぎらせた。

 ▽石川と金庚泰の同組対決 09年1回(ANAオープン第3R)、10年6回(セガサミーカップ第1、2R、ANAオープン第1、2R、日本オープン最終R、日本シリーズ第1R)あり、石川がスコアで上回ったのは10年ANAオープン第1Rのみ。最終日最終組対決は10年日本オープン以来2度目。

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