大相撲再生への第一歩…携帯禁止 理事長謝罪、温かい声援も

[ 2011年5月8日 21:04 ]

大相撲技量審査場所初日

(5月8日 両国国技館)
 八百長問題の影響で夏場所に代わって開催される大相撲技量審査場所が8日、東京・両国国技館で開幕した。1月の初場所以来4カ月ぶりの場所は興行色をなくし、一般に無料公開される異例の15日間となる。不祥事続きで厳しい視線も注がれる中、再生への第一歩を踏み出した。

 初日恒例の土俵でのあいさつで放駒理事長(元大関魁傑)は東日本大震災の被災者に見舞いの言葉を述べた後、八百長問題について謝罪した。通常開催を見送った経緯を説明して「問題の根絶と再発防止の充実に取り組み、信頼を回復すべく、全力にて生まれ変わった日本相撲協会を目指し、まい進していく決意」と話して頭を下げた。

 八百長再発防止策を実施。十両以上の力士や付け人らは携帯電話の持ち込みが禁止され、国技館に到着すると入り口に設置されたテントなどで携帯電話を預けた。

 ほぼ満員の館内に満員御礼の垂れ幕は下りず、懸賞もなかったが、力士は気迫を前面に出した熱戦を展開した。節電で約40%も照明を落とした客席からは、温かい声援が送られた。結びの一番では、史上最多に並ぶ7連覇を目指す横綱白鵬が小結豊ノ島を下した。

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2011年5月8日のニュース