史上初「技量審査場所」初日あいさつで理事長“謝罪”

[ 2011年5月8日 06:00 ]

技量審査場所の土俵祭りに臨んだ(前列左から)三保ヶ関副理事、村山弘義副理事長、放駒理事長、貴乃花理事(二列目左から)不知火副理事、二所ノ関理事、武蔵川理事、出羽海理事(三列目左から)把瑠都、琴欧洲’ 白鵬

 大相撲史上初となる「技量審査場所」の初日を翌日に控えた7日、東京・両国国技館で土俵祭りが行われ、放駒理事長(元大関・魁傑)や横綱・白鵬、親方、力士、行司ら約1000人が参加。神聖な土俵に一連の八百長問題を謝罪するとともに、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈って黙とうをささげた。

 相撲協会によると、土俵祭りに協会員全員が参加するのは初めてのことだという。八百長問題の全容解明がなされていないままでの再出発とあって、放駒理事長は土俵祭り終了後に十両以上の力士を集めて「いい相撲で頑張ってほしい」と訓辞をたれた。また、「何はともあれ、力士が土俵に上がれることにホッとしている」と話す一方で「土俵で失ったものは土俵で取り戻すしかない」と悲壮な覚悟で乗り切る覚悟を口にした。

 当初は初日恒例の協会あいさつを中止する方向だったが、直前になって通常通り実施することを決定。ファンへの謝罪についても、村山副理事長(元東京高検検事長)が「あす、理事長があいさつするでしょう」と話した。

続きを表示

2011年5月8日のニュース