大相撲の技量審査場所初日 被災者約850人が観戦

[ 2011年5月8日 19:10 ]

 東日本大震災で被害を受けた宮城県や福島県などから招待された約850人が8日、東京・両国国技館で初日を迎えた大相撲技量審査場所を観戦した。被災者を激励する目的で、八百長問題の再発防止策を提言した大相撲新生委員会の島村宜伸委員長(元農相)の提案で実現した。

 津波の被害を受けた福島県新地町から訪れた林愛子さん(72)は「大変ありがたい。気分転換になる」と感激に浸り、仙台市の田辺直毅さん(73)は「八百長問題があった後だから、真剣勝負をやってくれると思う。期待している」と話した。

 島村委員長は「英気を養って帰るという言葉を聞けてうれしい」と述べた。被災者の招待は15日の8日目と22日の千秋楽にも行われる。

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2011年5月8日のニュース