放駒理事長“順席”配布「本当に残念」

[ 2011年2月28日 19:25 ]

 日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は28日、八百長問題で中止となった3月の春場所の番付に代わり、1月の初場所の成績に基づいて編成された全力士の新たな序列を「順席」として各部屋に配布したことについて「本来なら大阪で番付発表だった。本当に残念だけど、しょうがない」と、無念さを口にした。

 十両以上の「順席」には、八百長関与を認めている十両千代白鵬(九重部屋)ら、メールに関連して名前が挙がった14人中8人が含まれた。八百長問題の実態解明を進める特別調査委員会の調査結果に基づいて下す処分によって、次に開催する場所前に順席を編成し直す可能性について、同理事長は「これから考える」と話した。

 「順席」の言葉は、相撲界では番付により決める巡業の宿舎割り当てや、バス移動の席順を決める際などで使われている。初めて幕内待遇となったのは魁聖(友綱部屋)と栃乃若(春日野部屋)の2人で、春日王(春日山部屋)が幕内に復帰した。月給は十両時代の103万6千円から130万9千円に増える。

 ただし、褒賞金(能力給)の最低支給基準額や、在位場所数に応じて現役引退時に受け取れる養老金(退職金)の扱いは春場所が中止されたため、次に行われる場所からカウントされる。

続きを表示

2011年2月28日のニュース