世界にはばたく公務員・川内 快挙翌日も朝8時半から出勤

[ 2011年2月28日 13:29 ]

勤務先の埼玉県立春日部高校で同僚に祝福される、東京マラソンで3位に入った川内優輝選手(中央)

 東京マラソンで日本勢トップの3位となった埼玉県職員の川内優輝選手(23)は快挙から一夜明けた28日、勤務先の県立春日部高(春日部市)で記者会見し「夢のようであまり実感がわかない。日の丸を背負って走るからには入賞を果たしたい」と述べ、代表に決まった今夏の世界選手権への意欲をのぞかせた。

 同校定時制の事務職員の川内さんはこの日、朝5時に起床。30分ほどジョギングした後、入試関連業務のため、いつもより早い8時半から勤務した。会見にはスーツ姿で現れ「学校に着いた瞬間におめでとうと祝福された」と笑顔を見せた。

 フルタイムで働きながら、実業団の選手を抑えての快挙。「実業団、市民ランナーに関係なく、レースに出たら勝ちたい。このスタイルを崩さずに挑戦していきたい」と力強い口調で語った。

 埼玉・春日部東高時代は故障がちで目立った活躍がなく、学習院大卒業後の2009年春に埼玉県職員に採用。昨年の東京マラソンで4位に入り、注目された。

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