野口「まだいける」2年5カ月ぶり復活走!

[ 2010年10月25日 06:00 ]

実業団女子駅伝西日本大会で、懸命の走りを見せる野口みずき

 陸上実業団女子駅伝西日本大会は24日、福岡県宗像市役所前発着、6区間42・195キロで行われ、アテネ五輪女子マラソン金メダリストで、北京五輪を左脚つけ根の故障で欠場した野口みずき(32=シスメックス)が08年5月の仙台国際ハーフマラソン以来2年5カ月ぶりにレースに復帰し、3区(10・5キロ)を走って区間5位の34分15秒だった。初出場のシスメックスは3位で、7位までに与えられる全日本実業団対抗女子駅伝(12月19日、岐阜)の出場権を獲得した。ダイハツが2時間17分53秒で2年連続2度目の優勝を飾った。

 ゴムまりのように弾む野口の力強い走りが序盤から全開だった。「走る前は不安半分、ワクワク半分。でも長いブランクも走りだしたら忘れていました」。出だしの1キロは3分5秒の快ペースで、3キロを9分30秒で通過した。さすがに後半はやや失速したが、6区間の中で2番目に長い10・5キロの第3区を16人中区間5位で走り終えた。

 「収穫はレースに戻れたこと。若い子に交じって5番だからまだいけるぞと思っています」と笑顔で手応えを口にした。北京五輪後も故障を繰り返し「引退を考えたこともあった」どん底から復活。スタミナ面に課題も残したが、広瀬監督は「上出来」と合格点をつけた。今後は未定だが、ハーフマラソン出場を検討中。ロンドン五輪へ向け「五輪への気持ちはずっと切れていない。今回がいいスタートになる。足が壊れるまで走ります」と自信を取り戻した。

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2010年10月25日のニュース