馬場 またまた2位も「成長」実感

[ 2010年10月25日 06:00 ]

15番、バーディーを決め、キャディーとグータッチをする馬場ゆかり(右)(左は横峯さくら)

 【マスターズGCレディース最終日】あと一歩で優勝を逃しても、馬場の表情は明るかった。「アテストで、さくらちゃんが“緊張した~”と言っていた。そういうプレッシャーをかけられたのは良かったですね」。へこたれそうな気持ちをはね返し、好勝負に持ち込めたことが大きな収穫だった。

 ハーフ終了時点では、3打差をつけられていた。しかし、昨年からメンタルトレーナーを付けるなど、精神面の強化に取り組んだ成果が出た。「さくらちゃんのホールインワンの時点で、あきらめてはいけないと言い聞かせました」。12番のバーディーで追い上げののろしを上げると、15番ではピンそば50センチに付けるショットでバーディーを奪い、1打差にまで詰め寄った。
 「差が広がりズルズルいってしまえば面白くない。見ていて楽しませたい。それができて、成長できたなと思いました」。それでも、悔いはある。1打差で迎えた17番は、横峯が先にパーパットを外し差を縮めるチャンスだったが、自らも2メートルを外しボギーを叩いた。「決めてイーブンに持ち込めたらと思っていました」。最終18番はプレーオフを狙ったカラーからの8メートルのバーディーパットが左にそれて勝負は決した。
 賞金ランクトップのアン・ソンジュが優勝したここ2戦は、韓国勢の“ワンツーフィニッシュ”だった。それだけに、日本選手の意地を見せられたことにも胸を張る。今季3度目の2位。3位は5回あり、これで3週連続のトップ3入り。「信じられないくらい成長を感じている。(優勝の)順番を待ちたい」と前を向いた。

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2010年10月25日のニュース