9度め挑戦で…森田やった!4大大会初勝利

[ 2010年6月24日 06:00 ]

女子シングルス1回戦でタマリネを下した森田

 ウィンブルドン選手権第3日は23日、英ロンドン・オールイングランドクラブで行われ、女子シングルス2回戦で第8シードのキム・クライシュテルス(27)と第17シードのジュスティーヌ・エナン(28)の元世界ランク1位のベルギー勢はともにストレート勝ちで3回戦に進んだ。22日の同1回戦で、世界ランク101位の森田あゆみ(20)と同149位の奈良くるみ(18)の2人が4大大会初勝利を挙げた。大会最年長のクルム伊達公子(39)は第31シードのアレクサンドラ・ドゥルゲル(21)に1―2で敗れ、14年ぶりの初戦突破はならなかった。

 遠かった。長かった。森田が9度目の四大大会本戦でついに初勝利をつかんだ。「信じられない。ここまで長かったのでうれしい。もう1回戦を意識しないですみます」。15歳で全日本選手権を制してから5年。苦しんだ時間が長かった分だけ、喜びもひとしおだった。
 自らの4大大会デビューとなった08年のウィンブルドンで8強入りしたタナスガーンを相手に果敢に攻め、第1セットは要所で踏ん張って7―5で先取。勢いは最後まで落ちなかった。丸山コーチは「自分で大事な場面を冷静に対処できるようになった」と目を細めた。
 先の全仏オープンでは初戦敗退した後、会見ですすり泣いた。ジュニア時代のライバルだったウォズニアッキが世界ランク2位(現4位)になったこともあり「どん底になってしまって、しばらくテニスを休むことも考えた」という。だが、この日の勝利でようやく負のスパイラルから脱出。後は勢いのままに勝ち上がるだけだ。

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2010年6月24日のニュース